11/13/2009
物語的な風景の中の厳しい現実を持つ地
10/29
わたしは盛岡まで行った。
でも、そこでは泊まれそうになく、急いでパソコンを使いたかったわたしは花巻まで戻って、空港の側のホテルで泊まった。
そこのホテルに泊まることができたのも、ガソリンスタンドの青年が、やはりバイク乗りなんだと言って、わたしに泊まれる場所を親切に教えてくれた。
月が出ていた。
10/30
こんなに次から次へと人の温もりを感じていたら、わたしは冷たい空気にもめげることなく孤独も感じずにこの地を離れられなくなってしまう。
るんびにい美術館
でも、この地は厳しいのだ。
ふうっと、わたしには優しげな雄大に見える大地に、
てりてりてらてら氷の花びらが舞い降りてくるのではないかと思えるような、そんなめまいのような感覚を覚えた。
と、目を回してるうちにまた迷ってしまったわ。
すみません。新花巻はどっちです?
花巻駅で会ったかわいい女性が土沢駅の商店街のイベントを教えてくれた。彼女ともはじめて会った。
るんびにい美術館は彼女が案内してくれた。
11/09/2009
こんな気持ち
またまた道がわからない。
お仕事中の方に声をかけて、ヘルメットをぱかっと開けて声を出すと一瞬あっ、
て小さく声がする。
親切に道を教えてくれました。
これを何度繰り返したことか。
とにかく黙々とひた走って。今日は行くからね~と言って約束していたお友だちに連れてってもらったお店。
焼きそばを食べました。
で、え~?
ケーキ~?意外でした。
わたしが来るからと用意しててくれたんですって。
ひとりで寡黙状態で走り続けて、やっとたどり着いたらこんなに温かく迎えてくれて。
もう、涙が出そうなくらいじーんとしてしまいました。
と、それを言うと、お店のおかみさんは「そうだよ」って。もうわたしの心情を読んでくれていました。
おまけに、わたしが背中にしょったリュックに「これをもっていきな。。」って。
どうしよ。
ほんとにありがとう、おかみさん。わたしとおなじ歳なんだって。
ここに連れてってくれた友人へ、ごちそうさま。
ありがとう。
野宿の夜明け
10/29
しかし、昨夜は宇都宮でビジネスホテルを探して泊まろうと、
訊ねた何軒かのホテルでは、「いっぱいです」「バイクを止める場所がありません」と言うことで、わたしはどこにも泊まれそうになく。
たぶん、わたしの姿は夜遅く尋ねるには断りたくなるだろうなと納得し。
仕方ないので、コンビニの前にバイクに寄り添って1~2時間寝て、
また走って、眠くなったらバイクにまたがったままスタンドを立てて寝て。
やっぱり北に向かうと夜は風が少し寒く感じるので、山の側とか植木の側とかに止めて。
そうこう繰り返しているうちに朝になりました。
ここはどこだ?
でも、こういうのも悪くないなと思いました。
見渡す限りのこんなやさしげな風景がわたしの心をほっとさせてくれます。
(ところで昨夜はだらだら、ばしゃばしゃと、がつがつどっくーんと雷を伴う雨でした。
冬になるのかな。薪の用意しなくちゃ。でも、やに暖かい)
釘がタイヤに刺さってた日
10/29
それからもひた走り、昨夜は少し寝不足で、ふかふかの草が気持ちよさそうな道端でバイクを止めて座り込んで寝ていたら、何台かの車が近くに停車した。わたしを心配して止まってくれたようだ。ここはまずいかもと思った。
ひとりの男性が車から降りて来て、わたしに「大丈夫か?」と訊いてくれた。
事故ではなく、昨夜泊まる事ができなくて寝不足だから休んでいることを 言うと、「ここから2キロ先に道の駅があるから、ここは危ない。今から行くところだから着いてきなさい。連れが心配して引き返して来たとこだ」と言ってく れた。自分で行けますからと言ったが案内してくれた。
道の駅に着いて、彼らは少し入ってすぐ出てきた。本当はわたしに気を使ってくれたんだろうと思う。お連れの女性がとっても優しく声を掛けてくれた。
仙台ナンバーだった。もう仙台に来ていたんだ。
道の駅の建物内は、わたしの防寒服では暑すぎて、わたしはバイクの後ろ側に座って一休みした。
道端で休んでいるときはバイクのサイドしか見えないが、今ふとタイヤを見ると釘がぐさりと刺さっている。
わたしはゆっくり50kmくらいで走ってタイヤ屋さんに入ったがバイクのタイヤはないという。
店の前のホンダのお店に行ってみたがやはりない。10kmくらい先にバイク屋さんが並んでるからと教えてくれたので、進んでみたがいくら走ってもみつから無い。
眠くなったので山道の脇のコンビニの前で、また座り込んで眠った。
誰かがまた声をかけた。「大丈夫?」
その人にバイクに釘が刺さってるから修理をしたいけどバイク屋さんはこの通りにありますか?と訊いたら。
通りの向こうを指差した。でも、バイク屋さんはない。
彼らは車の修理をする人らしく、その人が見てくれるというのでお願いした。
バイクは押してってくれた。
チューブは無いタイヤらしくそんなに時間は掛からず直してくれた。
で、お代金は?と訊くと「いらない」と言う。
え?そうはいかないと言ったら、「ぼくらもバイク乗りだから」と言う。
そういう問題ではないと思うけど、どうしてもそうなんだと言ってくれるのでお言葉に甘えた。
実は、彼女もバイク乗り。
そうか、バイク乗りはお互い助け合うものなんだ。
わたしは他にバイク仲間というのがいないので、大変勉強になりました。
そのこころ、ありがたく頂きました。
また来よう。東北。
宮城の車の人の心遣いも本当にありがたかった。
(昨夜はえらく騒々しい風が吹いていました。今朝早く、破傷風で入院している友人から電話をもらいました。
やっと復活できるそうでとっても嬉しい知らせでした。)
富士山
10月27日は富士山の側のお家に泊めていただきました。
薪ストーブであったかい、楽しい時間でした。
次の朝28日。
皆さんがまだ寝てるとき。「今から出ます」と声をかけてから出かけました。
早く出発して、少しでも先に進もうと考えていたのですが、
帰り道がわからない。
この家はさっきから3度見てるし。
おなじところに帰ってくる道をくるくる回っていたみたい。
そこへ、バイクの音を聴きつけて、心配して家から出てきてくれて、車を出して道案内をしてくださった。
我ながらあきれるばかりだが、ついでに富士山を見せてくださった。
と、そこへやって来たディアハンターたち。
そこからの帰りの道を教えてくれました。
犬を連れてるので散歩させるのかと思ったわ。
とにかく、みなさんに優しくしていただいて、なんとか先に進むことができました。
ありがとうございました。
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